【ベトナム国際結婚】ベトナム人との国際結婚の手続き方法を徹底解説
ベトナム人との国際結婚
国際結婚は何と言ってもその手続き手順がまたややこしい!僕も将来にベトナム人との国際結婚を控えているので、その複雑な国際結婚手続き方法を備忘録として控えておきます。(この時点ですでにうろ覚えですが^^;)
※あくまでも日本人とベトナム人に於ける国際結婚までの手続きなので、他の国では事情が違う可能性が大いにあります。
※この記事は2011年3月に投稿されたのもですので、将来内容が変更されている可能性が極めて高いです。ですのでこちらの記事はあくまでも参考としてご覧下さい。
こちらにベトナム人との国際結婚に於ける手順を簡潔にまとめました!!【ベトナム国際結婚】ハノイでの結婚手続きに必要な20工程【手順・方法】
※最終更新部:2012年2月14日
ベトナム人との国際結婚手続きに移る前に
国際結婚の手続きには色々準備が必要です。まず、以下のことを確認して下さいね。
- 1、結婚する相手がいる
- 2、結婚手続きに割ける時間があるかどうか
- 3、資金面に余裕はあるかどうか
- 4、結婚当事者二人の関係を証明するものがあるかどうか(写真や手紙など)
- 5、結婚当事者二人の交際期間が極端に短くないかどうか
主に以上のことですね。では一つ一つ補足を加えていきます。
- 1、結婚する相手がいる
これはそういう意味で言っているのではなく、結婚するということを真剣に考えているかどうかということですね。なぜこう書くのかというと、最近ベトナムと日本の間で偽装結婚などが増えている為です。こういった行為は発見され次第法的に罰せられますので、決して行わないようにして下さい。また、その様な提案があったとしても耳を傾けてはいけません。過去に、大金を渡す代わりに偽装結婚をしてくれと持ちかけられたという話を聞いたことがあります。 - 2、結婚手続きに割ける時間があるかどうか
これは結構重要な問題です。と言うのも、ベトナム人との結婚手続きに於いて、日本ベトナム間を長期的に行き来する必要があるので、ある程度時間を確保出来る状況下にあるかどうかをご確認下さい。 - 3、資金面に余裕はあるかどうか
これは確認事項2に関連しますが、ベトナム日本間を行き来する必要があるので、もちろんそれに付随する交通費等は必要です。また、急にベトナムに呼ばれる場合もあるので、場合によっては高い航空券を買って行かなければならなくなるいということも懸念されます。 - 4、結婚当事者二人の関係を証明するものがあるかどうか(写真や手紙など)
これは確認事項1に関連しますが、偽装結婚ではないということを証明する為にベトナムの人民委員会(UBND)に証拠品(二人の写真、手紙など)を提出しなければいけません。 - 5、結婚当事者二人の交際期間が極端に短くないかどうか
これは確認事項4に関連しますが、当事者二人の交際期間が極端に短いと、ベトナムの人民委員会(UBND)に偽装結婚ではないのかと疑われてしまいます。
偽装結婚偽装結婚とたくさん書きましたが、それほどまでに偽装結婚が増えているのが現状なのです。その大部分には「ベトナム人の来日の為」という背景があります。ですのでベトナム人との国際結婚手続きはこれほどまでにややこしく、面倒なのです。
ベトナム人との国際結婚の手順
いよいよ結婚までの手順をご紹介します。結婚当事者二人とも成人になっていることを前提で述べていきます。(ベトナムでは18歳以下の人との婚姻は認められていません。)また、ベトナム現地で手続きを行ってから、日本で申請を行う方法と、その逆の方法がありますが、前例から言いますと、ベトナム→日本という方法が一番効率よく行えます。よってこの記事でもそのやり方で書いていきます。
1、まず、次の書類を集めて下さい。
- 出生証明書(2部)
日本の役所、或いは現地ベトナム日本大使館で入手できます。 - 家族の戸籍謄本(2部)
日本の役所、或いは現地ベトナム日本大使館で入手できます。 - 結婚資格証明書(2部)
日本の役所、或いは現地ベトナム日本大使館で入手できます。 - 独身証明書(2部)
日本の法務局、或いは現地ベトナム日本大使館で入手できます。取得の後在日ベトナム大使館又は領事館で公印を貰う。 - 精神診断証明書(写真付きの物)(2部)
日本の国立病院又は赤十字病院、或いはベトナムの特定の病院で入手できます。ですが、ベトナムで入手し、それを日本語に翻訳をかけるというのがやり易いです。実はこの健康診断というのは名ばかりで、実際は簡単な問診だけだそうです。(さらにここだけの話ですが、ベトナムで行う場合、袖の下を渡すことにより通過することもあるそうです。)日本で取得の際は、取得の後日本の外務省で公印を貰い、その後ベトナム大使館又は領事館で公印を貰う。
※この診断書には必ず顔写真をつけ、担当医師の署名(サイン)、受診病院の印鑑、受診日の日付があるかどうかを確認して下さい。また、受診は必ず国立病院或いは赤十字病院にて行って下さい。 - 婚姻要件具備証明書(2部)
ベトナムの法律で結婚出来ることを証明する書類。ベトナムで入手できます。 - 国籍証明書(2部)
日本の役所、或いは現地ベトナム日本大使館で入手できます。 - ベトナム人の結婚申請書類
詳しくは相手に聞いてみてください。 - 顔写真(4×6cm)(4枚)
カラーが良いです。 旅券の謄本(全ページ)(←私は必要ありませんでした。)
日本の公証人役場でお手持ちの旅券(パスポート)を私文書から公文書にし、それに法務局で公印の押印許可証を受領することで、外務省にて旅券に公印を貰うことが出来ます。取得の後在日ベトナム大使館又は領事館で公印を貰う。委任状(添付ファイル)(1部)(←どうしても結婚相手一人に頼まなければならない場合は必要としますが、基本的に委任状の受理を認めていないベトナムの役所も多いです。やはり当事者二人が出向いた方が確実で安心です。)
プリントアウトをして在日ベトナム大使館又は領事館で公印を貰う。
やり方によっては一回の滞在ですべてこなせますが、ベトナムに長期滞在出来ない方の場合はやはりベトナムと日本を往復する必要があります。尚、各書類は全て日本語翻訳、或いはベトナム語翻訳を行い、その両方を所持するようにして下さい。また、念の為に各書類は必ず3~5部くらいコピーをとっておいた方がいいです。そして、戸籍に書いてある本籍・住所等は正確に書き写してもらうことも大切です。(違うと認めてもらえないことがあるそうです)各書類は各国の役所(外務省、法務局、大使館・領事館等)にて全ての書類に公印をもらい、初めて有効書類となりますので、公印に不足が無いか要チェックです。
2、ベトナムで書類を提出し面接を行う。
面接はベトナムの法務局で行います。この面接はベトナム語で行われますので、もしベトナム語が分からない場合、身内、知り合いではなく、第三者を通訳として用意することになりますが、大抵の場合この通訳は法務局から派遣されます。※尚、この面接ではごくごく簡単な質問しか行われません。(いつ知り合ったのかや、どこで行う(った)のか等)ですが、少しでも怪しい点や、符合しない点があると通過しませんので開始前に結婚当事者二人でよくよく話合って下さいね。表現は良くないですが、口裏を合わせを行って下さい^^;面接終了後、結婚登録(To khai dang ky ket hon) に当事者二人で署名をし、ようやく結婚証明書(giay chung nhan ket hon)が発行されます。
3、面接を通過した場合は次のステップへ 通過しなかった場合は再度面接を
まず、面接失敗された方へ→この面接での失敗は普通です。普通は失敗するものなので、あきらめずにもう一度挑戦してみてください。用意した書類の再利用の可否は人民委員会(UBND)の指示に従って下さい。
面接通過された方へ→おめでとうございます。結果通知から1~2カ月後に結婚証明書を受け取りに来るよう指示が出るので、それに従い再度人民委員会(UBND)へ当事者自身が出向いて下さい。代理受理はできませんのでご注意下さい。
4、日本に戻り結婚書類を提出、認証
ベトナムで結婚証明書取得後、晴れてベトナム国で結婚したということになります。ですが、日本国ではまだ結婚が認められていないので、日本に戻り、市役所(あるいは区役所)に結婚証明書の原本を提示し、コピーと日本語訳を付けて婚姻届を提出します。これで晴れて両国で結婚が成立したことになります。
まとめ
両国での婚姻認証受理までにかかる経路を簡単にまとめてみました。僕の場合、結婚後彼女を日本に呼びたいと考えているので、それにかかる作業も一緒に記載しています。
※手順1~2の日本側で集める書類及び公印についてはこちらで詳しく解説しています。
- 1、日本:日本側で用意できる全ての書類を準備 相手にもベトナム側で必要な書類を集めてもらっておく
- 2、日本:手持ちの全ての書類に公印を貰う
- 3、ベトナム:書類の準備
- 4、ベトナム:病院で健康診断を受ける
- 5、ベトナム:全ての書類に公的なベトナム語翻訳をかける
- 6、ベトナム:全ての書類にベトナムの公印を貰う
- 7、ベトナム:法務局(So Thu Phap)で面接を受ける
- 8、ベトナム:法務局(So Thu Phap)に結婚証明書を取りに行く
- 9、ベトナム:結婚式(これに関してはいつ行ってもいいです)
- 10、ベトナム:この時点ではまだ両国で結婚を認証されていないので、一人で日本に帰国
- 11、日本:役所に出向き、婚姻届を作成、を提出
- 12、日本:認証の通知を受けた後、書類を取りに行く(おめでとう!!これで二人の結婚が両国で認証されました^0^)
- 13、日本:入国管理局に全ての書類を提出し、「日本人配偶者等の在留資格認定証明書」の申請を行う
- 14、日本:数ヵ月後入国管理局より(13)の書類が完成したと通知がくるので取りに行き、それを郵送でベトナムに送る
- 15、ベトナム:相手は送られてきた書類を使い、ベトナムの日本国大使館で日本のビザ申請を行う
- 16、ベトナム:ビザが下りれば晴れて入国でき、二人の生活が始まります。(おめでと~~^0^)
という訳で、非常にややこしく面倒な工程ですが、確実にこなしていけば決して難しいことではないと思います。ただ、面接にどれだけの時間が必要になるかが未定なので、結婚の為に大きく時間を割けないとこの工程は難しいと思われます。(逐一行ってもいいんですが、そうすると交通費が大変なことになりますもんね^^;)
では、ベトナム人と結婚を目指してらっしゃる皆さん、一緒に頑張りましょう^0^
このサイトも参考にしてみて下さいね→ベトナムの国際結婚手続き
こちらにベトナム人との国際結婚に於ける手順を簡潔にまとめました!!【ベトナム国際結婚】ハノイでの結婚手続きに必要な20工程【手順・方法】
2012年2月14日 後書き
とは言ってもですね、やはり一番頭を悩ませたのはベトナムの役所の対応です。書類は失くすし、期日は守らないし、仕事は忘れるし・・・・。手続きを行っていく上で必ずこういったことに出くわすので、覚悟をしておいたほうがいいです。私も何度イライラさせられたことか・・・。しかし、手続きを無事完成させるためにも、その場は抑えて、家に帰ってから散々文句をぶちまけましょう^^結婚手続き上の問題で二人の関係が悪くなったという話もまれに聞きます。上手くいかないのは当たり前ですので、少し気楽にいく程度がいいと思います。
にほんブログ村 |
にほんブログ村 |
にほんブログ村 |
このサイトを登録!! by BlogPeople |
- 【ベトナム結婚手続き】国際結婚の手続きもようやく完成です
- 【ベトナム・バイク】ベトナム人が新しいバイクの乗り方を発明したそうです。
- 【ハノイ】パナソニック Risupia(リスーピア)に行ってきました
- ヨガに行ってきた★
- 【ベトナム流行情報】今ベトナムではmuachung.vnが流行っている!?
1.私の場合、最初に結婚式を挙げてから結婚手続きをしました。なぜならば、ベトナム人にとって結婚式が最も大切だからです。我が家の結婚記念日は、結婚式の日であり、結婚証明書(giay chung nhan ket hon)の日付でも日本の入籍日でもありません。さらに、面接のときに、結婚式を挙げたのか、いつ、どこで挙げたのか、何人来たのか、訊かれるはずです。もっとも、結婚証明書はいつ出るか分からないです。
2.結婚手続きは、法務局ではなくて、人民委員会(UBND)です。UBNDで書類が受理された後、面接になります。私はベトナム語があまり上手でなかったので、英語の通訳がつきました。妻がUBNDに相談したのかもしれません(あるいは、UBNDが妻に、私のベトナム語のレベルを聞いたのかもしれません)。通訳はUBNDから派遣されました。通訳代を支払いました。面接終了後、結婚登録(To khai dang ky ket hon) に二人で署名しました。この後、UBNDの館内で結婚公示、第三者による異義申し立てがないことを確認(公示期間は1ヶ月だったか?)
3. 私の場合、結婚証明書(giay chung nhan ket hon)は、結婚登録の署名から2ヶ月に発行されました。もちろん、二人で出頭して受領せねばなりません。 ですから、再びベトナムに飛びました。そういえば、面接終了後、結婚証明書申請手数料として、いくらか払いました。UBNDからの領収書兼引換証をもらいました。そこには、結婚証明書の交付予定日は1ヵ月後になっていました。実際は、延ばされて延ばされて、2ヵ月後でした。実際、お茶代を払うと、翌日に出ました。
4.結婚証明書を受け取り、日本に帰国。市役所(あるいは区役所)に原本を提示し、コピーと日本語訳を付けて婚姻届を出します。これで、両国で婚姻成立です。
5.ビザ作成の申請(?)は、「日本人配偶者等の在留資格認定証明書の申請」と正確に書いたほうがよいです。申請は、結婚の事実が書かれた戸籍謄本、結婚証明書の原本提示とコピー提出、在職証明書、納税証明書などを提出します。加えて、質問状があり、これに対する答えを用意します。結婚までの馴れ初めを書きます。皆さん、苦労されているようです。偽装結婚に思われないように詳しく書いてしまい、数十ページにも及んだとか。A4 1枚で纏めるくらいの方が、良いらしいです。
長くなりましたが、頑張ってください。
ベトナム1号 さん
事細かに解説と補足・訂正頂き有難うございました。
もうすぐベトナムにて結婚書類手続きをする私達にとってとてもタイムリーな情報でした。
これをもとにまたこの情報を更新しておきます。
I appreciate you. Thank you.
Mr,KOBAYASHI
yourwelcome!!
Aki
とても親切に書かれていて感心しました。
私はかつてヨーロッパの女性と結婚しました。
鉄のカーテンの向こうの国で、日本人で結婚した人は
数えるほどしかいませんでした。
結婚を目的として渡航するための査証を手に入れるため、
在日本大使と英語で交渉して、必要書類をそろえて
彼女に送り、彼女から内務省(警察)に申請し・・・
と大変でした。
そして彼女の国へ行って市長の前で正式に結婚しました。
こんな手続き誰も教えてくれませんでした。
すべて二人で調査しました。
彼女と手紙と電報で打ち合わせして、やっとゴールイン
できました。それを考えれば、このようなマニュアルが
あることは本当に素晴しいことだと思います。
KEIさん
コメント有難うございます。
私が経験したベトナムでの国際結婚の一連の手続きがあまりにも複雑だったので、これらの記事を書きました、
ヨーロッパはベトナムと違い往復するだけでも時間と金と体力をかなり消費しなければいけないのでさぞ大変だったことでしょう。今でこそネットでの情報が溢れていますが、一昔前とあれば尚更ですね。
これらの記事が一組でも多くのカップルを結婚までスムーズに導くことが出来ればと思います。
あき
はじめまして。
記事の方、興味深く読ませて頂きました。
私も昨年末にベトナム人の女性と結婚しましたが、
・相手はベトナム在住
・こちらは日本在住
・サラリーマンなので、ベトナムでの手続きをするほど
時間的・金銭的余裕は無い
・相手が日本に1か月程度滞在する時間的・金銭的
余裕はある
等の理由で、日本⇒ベトナムの順で手続きを行いました。
結論から言うと、そこまで複雑な事にはなりませんでした。
当方広島県福山市在住、相手はファンティエット在住で、
下記のような手続きを行いました。
1.相手の出生証明書の写し、戸籍簿の写し、 健康診断書、
パスポートのコピー、IDカードのコピーと、その日本語訳を
それぞれ現地で公証してもらい、日本に持って来てもらう。
2.日本の市役所に婚姻届を提出。
⇒私たちの場合は年末に提出し、年明け2週目くらいに
受理されました。
3.市役所で婚姻届受理証明書、婚姻後の私の戸籍謄本、
住民票(不要でした)をもらった後、公証役場にてパスポートの
内容の写しに対して公証をしてもらい、それらをまとめて
相手に渡して帰国。
4.ベトナム側での婚姻手続きのため、持って帰ってもらった書類の
ベトナム語訳を、原本と一緒に相手の居住地の法務局に提出。
⇒これは2週間ぐらいで受理されて「戸籍簿への婚姻の事実の記載」
証明が発行されました。
5.発行された婚姻証明、相手の出生証明書の写し、戸籍簿の写し、
健康診断書、パスポートのコピー、IDカードのコピーと、
その日本語訳をそれぞれ現地で公証してもらい、日本に送ってもらう。
6.必要な書類を記入し、在留資格認定証明の申請に必要な書類とともに
入管に提出する。
7.在留資格認定証明書と、私の戸籍謄本をベトナムに送り、
ビザの申請を行う。
大雑把な流れですが、こんな感じで手続きを行いました。
ベトナム側の手続きを先に勧められるのは、日本での婚姻手続き後
ベトナム側の婚姻手続きが認められない場合があるという事が
主な理由のようですが、現地の役所にて外国での婚姻の報告で
大丈夫かどうかを確認できれば、日本側が先でも全く問題ないようです。
ただ、この場合こちらがベトナムに行くのと同様の負担が、
相手にかかってしまうので、どちらが良いかは事情によりますが。
長文失礼しました。
Power-Factoryさん
貴重な情報ありがとうございます。
そうですよね。仕事があれば長期休暇もとれないですし、仕事を辞めるわけにもいかないですから国際結婚の手続きは一層難しくなりますよね。
日本のように、これとこれとこれさえ揃っていれば手続きが進むというわけではなく、担当者の裁量で七変化するので非常にやりにくいでしょう。
最良の方法はいくつかあるのでしょうが、やはり個々の状況によってそれらは違ってくるので、一概にこの方法が一番というのも考えものかもしれませんね。