【ベトナム化粧品】ベトナム人の化粧に対する意識・関心【流行背景】
ベトナム人の女性はあまり化粧をしないイメージですが・・・
最近ハノイの市街地で割と濃い化粧をした若い女性をよく見かけるようになりました。ベトナムの自家用車と同じく、しっかりと化粧をしている人数はここ数年でぐっと増えたように感じます。しかしやはりまだノーメイクの人の割合は多く、彼女達は式典やパーティ等、お洒落をしないといけない場面にならない限り化粧をしない。
以前、私の友人が「なぜベトナムの女性は化粧をしないの?」という質問を投げかけてきたので、私なりの見解を立ててみた。
既に述べたように、ベトナム人の女性全てが化粧をしないわけではない。化粧をしない人達は、単に化粧をする習慣が無いだけで、化粧をする必要がある場面ではちゃんと化粧をする。ただその場合、普段ノーメイクである反動なのか、とびきり濃い化粧をしている。眉毛は鋭く、唇はベタ塗りの赤一色。まるで昔の日本の化粧スタイルであるかの様に。
習慣が無いと簡潔に述べましたが、もう少し厳密に言うと、「(習慣がないことから)面倒くさい」、「化粧の仕方が分からない」、「自分で出来ない」等の理由から化粧をする人達が少ないと言えます。しかしその分化粧をすることが習慣付いた人達はお洒落で可愛い化粧をしています。大方外国の女性誌から化粧の技術を学んだのでしょう。ベトナムの一部の女性達の間では日本の女性誌である 「non-no」や「vivi」等が流行っています。(入手経路は人によって違うでしょうが)
ベトナムで化粧品は売れるのか
ではそんなベトナムで化粧品は売れるかと言うと、もちろん「売れる」です。特に最近の傾向を見ると化粧品の消費にはどんどん拍車がかかっています。私の妻曰く、一昔前では化粧はまさに「大人の嗜み」であったのが、最近になってからは学生のうちから化粧を始める女性達も増えたのだとか。現に私の妻も学生の頃は毎朝化粧(ファンデーションなどを軽く)を施し学校に通っていましたし、現在も同様に毎朝化粧台に座り、時間があまり無いのにも関わらず軽い化粧を施した後通勤しています。
妻が大学生だった頃の話ですが、クラスの女性の実に7割程度が化粧をしていたのだとか。しかし、上に述べた様に外国の女性誌等から化粧の技法を学びとった人はごく僅かで、大半の女性が独学で化粧をしてきた為、その化粧の出来栄えの差は歴然としていたそうです。
つまり、化粧品を販売し、尚且つ利益を出す為には、まず化粧人口を増やすこと、そして化粧人口を増やすには、まず単に化粧を売り込むだけではなくて、化粧品の頒布会等を開き、その中で今流行りの化粧の技法を丁寧にレクチャーすることが重要ではないかと思います。また、外国の女性誌から化粧の技法を学びとっている人は良いのですが、特に日本の女性誌はベトナムで入手することが難しく、それらを入手出来ない人はやはり間違った化粧方法や、ノーメイクに落ち着いてしまうので、流行りのメイクを忠実に施した芸能人(モデルやタレント)をメディアに晒すことでも化粧人口を増加させる効果が期待出来ます。しかし、雑誌やテレビやネット動画等でいくら質の高い化粧を見つけたとしても、それを独自で忠実に再現するのは意外と難しいことで、それらメディアから質の高い化粧を促進させる為にはやはり専門家やモデルのベトナム語による説明が必要不可欠であると言えます。
これらはスキンケア商品に関しても同じことが言えます。女性の天敵であるシワや肌荒れ等を予防、解消を謳ったスキンケア商品(特に外国製)はベトナムにも多く出回っていますが、やはりそれらは高額で、それらを安価で手に入れられる場所、つまり小型の店舗や夜市などの露店では当然ながら十分な説明を受けることが出来ません。なので、せっかく良い商品を使用していてもその潜在効果を100%発揮出来ていない場合が多いです。
この様に、化粧品にせよ、スキンケア商品にせよ、今ベトナムで圧倒的に欠乏しているのは、その教本となるべき“先生”と“モデル”です。残念ながらベトナムの芸能界では未だ厚化粧をしているモデルやタレントも多く、ベトナムの女性達がその芸能人を見習って化粧をしているのであればこれらを解消することは出来ません。ベトナムの化粧品ビジネスはまだまだ草創期だと言えるので、化粧品やスキンケア商品を販売する為にはまず土台作りからしっかりやる必要があります。その上でファンケル化粧品のようにサンプルを大量にばらまくことが有効になってくると言えます。
「化粧は肌を悪くするものだと頑なに信じている人も、一度その化粧の魅力にとり憑かれると、今度は逆に化粧を手放すのが怖くなってしまう」と言う人もいます。私の妻もその一人です。普段化粧をしない彼女達に化粧の真の魅力に気づかせてあげることで、化粧人口も更に増えていくのではないでしょうか。
ベトナムで化粧が敬遠される理由(余談)
余談ですが、ベトナムでそれ程化粧が普及してないというのは、実はベトナムの気候と環境が問題であったりもするのです。ベトナムの気候は日本のそれと比べると比較的温かく、特に夏場になると汗などで化粧が落ちてしまいがちなのです。また、近年自家用車が普及してきたと言っても、やはりまだバイクが主な交通手段なので、ベトナムの空気を考えると(特に郊外では)マスクは必携アイテムと言えます。 しかし、マスクを着用すると、当然ながらファンデーションや口紅がマスクに付着し、さらに施した化粧にも多少影響が出てきます。かと言って、マスクを着用せずにバイクに乗ると、ベトナムの路上の砂ぼこりが皮膚に付着し、これもまた化粧に影響が出てきます。近年のベトナムは建設ラッシュですので、郊外に行けばいくほど砂ぼこりがひどい状況です。なので、その対策としては透明カバー付きヘルメット、或いはフルフェイスのヘルメットを着用する方法がありますが、どちらにせよ夏季は非常に辛く、「どうせ流れ落ちてしまいケアも大変なのだから、いっそのことノーメイクでいいか。」という決断に出てします訳です。つまりベトナムで化粧品を販売するのであれば、ウォータープルーフの化粧品が売れるのではないでしょうか。あと、個人的な意見としては日焼けローション等の対日焼け対策の製品はかなり売れると思うのですが。。。
お勧め情報 , 流行 , 生活・観光記事一覧. 2 comments
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すごく参考になりました。有難うございます。
ヤスクマさん
コメントありがとうございます!
また宜しくお願いします。
あき