彼女と一緒になれてよかった。
彼女と国際恋愛を続けてかれこれ5年が過ぎようとしている。中国語を勉強している僕にとって、まさか自分の彼女がベトナム人になるとは思わなかったというのが当時の僕の率直な感想である。しかし、人生とは先読み出来ないもので、ほんの些細なことであってもその後の人生を大きく変えたりもする。あの時留学生の入学式に参加していなかったら…あの時国際交流センターの人からベトナム人の紹介を受けていなかったら…多分今現在の僕はいなかったであろう。もちろん過去のそれだけが要因となって今現在の自分が形成されているわけではないが、それらが僕の今後の人生を大きく変えたと言うのは決して過言ではない。今こうして「彼女と一緒になれてよかった」という満足を感じることが出来るのだから、過去の選択は決して間違いではなかったのだろうと思う。
国際恋愛はいい。いや、国際恋愛だけにとどまらず、国際交流等は本当に魅力的だ。僕の同世代の友達の中にも、海外に行ったことが無いという人がいる。本当に惜しいと思う。若いうちは貯金なんて気にせず海外に出るべきだ。航空券代金や現地の滞在費用は現地での“発見”に比べれば本当に安いものである。僕自身も決して裕福ではなかったが、大学時代は10回以上も海外渡航を経験した。旅は人を大きくするなんて言われているが、これは本当に正しいと思う。今までの海外旅行で「行くんじゃなかった」と思ったことは一度もなかった。いつも何かしらの“収穫”を得ているからである。
僕が今の彼女と付き合っていなければ、ベトナムに何度も行くことさえもなかっただろうし、それ以前に言語の通じないベトナムには行かずに、言語の通じる中国ばかり巡っていただろうと思う。だからこそ、僕にベトナムへの路を与えてくれた今の彼女に感謝したい。
彼女に感謝したい点はもう一つある。それは日本という国の良さの再発見が出来たことである。彼女は無類の日本(食)好きであるが、いつも彼女の母国ベトナムと日本を比べて、「日本は~~だからこんなに良いよ!!」と僕に語ってくれる。意外なことにそこから新発見や再発見を得ることも少なくない。
例えば日本食。僕が上海にいる頃、周囲にはありとあらゆる日本食や日本料理屋があった。中国の地元の物価を知っているだけに、日本食や日本料理屋はただただ高いだけのものにしか見えなかった。中国好きの僕にとっては日本食や日本料理屋はどうでもよく、むしろせっかく上海に来ているのだから日本食は食べたくなく、敬遠の対象そのものであった。
お正月に彼女が上海に来てくれた。そこで僕は地元の美味しい中華料理屋に連れて行き、本場の中華料理を彼女に体験させてあげた。しかしどうも彼女の満足を得られることが出来ず、結局は日本料理屋に落ち着いてしまった。彼女が言うには、「やっぱり日本食が一番だよ。確かにちょっと高いけど、安全で衛生的だよ。」ということらしい。彼女の“日本好き”も手伝い、そういう意見を持つようになったのかもしれないが、僕は彼女が語る「~~は日本の方が良いよ」という意見を聞いて、改めて日本(食)の良さを実感したし、「美味しい美味しい」と日本食を食べてくれている姿を見て、僕自身もどこか嬉しい気持ちがこみ上げていたということに気付いた。日本にいる時は周囲にはいつも日本のものがあり、慣れもあってか粗さが目立つ。しかし一度海外に出たり、外国人の意見を聞くことで母国日本に対する再発見があったりもする。そういう訳で、日本の良さを再発見することを助長してくれた彼女に感謝したい。
今年僕達は結婚する。5年間という長い交際期間であったが、年末にはそれも終局を迎え、新しい門出が待っている。この先どうなるかは予測も出来ないが、彼女に対する感謝の意はずっと心に刻み込んでおきたいね。
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